樋貝吉郎のポスターシリーズができるまで。
全部読むとちょっぴり長〜い物語。
それはある日突然のことでした。初のインディーズ写真集(その時はタイトルも未定で)の発表に向け記念に特別なポスター作ってみよう! という樋貝本人の一声で事は進んでいくのでした。それがちょうど去年(2009)、梅雨の時期。そうと決まったら作品選びです。数十年の間の数あるショットからポジを厳選。が、しかし4枚の代表作がなかなか決まらないのですな〜(大丈夫だろか、この先に待ち構えてる写真集の写真選び!?)。
とにかくポスターを、写真集が発表になる前にジャジャーンとお客さまにお届けしたい。しかし問題がひとつ。作ったはいいけど、いったい受け取ってくれるひとはいるだろうか…?? いや、いるはずだ! だって被写体のなかにはみんなの憧れのひとがいるんだもの。。。。。。初の試みにドキドキしながらチャレンジです。こうして何もかも準備が整い入稿したのはギリギリラストの日となるものの、代表作はNO1 TTAK(アラスカ)98、NO2 羊蹄山、NO3 Johan Olofsson98、NO4 TT8(八幡平)と落ち着きました。ちなみにTTとは言わずと知れたスノーサーファー玉井太朗氏。
そしてついに2009年7月22日、あの皆既日食の日を皮切りにTTAK98が全国発売となりました。しかも以前もブログで少し書かせて頂きましたが初日の早朝からの注文が!!! それもそのはず。ちょうど東京に来ていたTT氏が最初に発売されるこのポスターに粋なはからいでサインを10枚も書いてくれたから、それはもう全国のファンがほっとくはずもありません(抽選でサイン入りのポスターが手に入るのだ!)。
こーんな流れで7月22日を皮切りにTTAK98からはじまり数週間のスパンで4作品を発表することとなりました。2作品目の発表となった羊蹄山は、以前「大日如来」という名前でオリジナルプリントでも発売されていた人気の写真。夷フィルムスのicon4のジャケッにも採用されました。登りはじめまさかこのような夕日を見れるとは誰もが思っていなかったそうです。そして3作品目のポスター、Johanの滑りは今でも語り継がれるほどヤバ〜イ1枚。
そのときガイドをしたプロスキーヤー、ディブ・スワンウィックもコメントをくれました。そして最後のTT8(八幡平)はラルゴで行なわれたスライド上映会のイベントで発表。超多忙な玉井太朗さんもギリギリながらも駆けつけてくれ、〆は参加してくださったみなさんとスタッフとで近所(いつもの?)のドン○○○で乾杯!
樋貝氏のある日突然の発言から、こうしてポスターは無事、世に出すことが出来ました。ポスターを手にしたファンの方と594×841mmの紙の向こうあるスノーボードの素晴らしささえも、もしかしたら共感できたかもしれません。1年を振り返り改めて4人のライダーとご購入いただいたファンのみなさんに感謝します。
SFとはStudio fish iの略
Johan Olofssonの滑り出す前の写真をズームでアップしまた。左の写真。当時 、ヨハンはまだ20歳ぐらいです。右の写真はセイナロッチ でくつろいでいるワンショット。 ロッジのオーナー、リサ・ワックスがコレクションした雑誌に掲載されたバルディーズのファイルをじっくり見ているヨハン。
写真を押すとそれぞれ拡大します。